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青年透析患者の雇用問題

24、25日と東京で、
透析患者の青年部の会合があり、
初参加してきました。

各県から1名ずつが参加して、
今回のテーマの雇用問題について
熱く議論してきました。

透析患者の青年層の7割くらいが、
年収200万円以下で、
働いていない人も多いようです。

年収700万円以上というのは、
3%もいないようでした。

病院で透析をすると、
時間の制約があるし、
体調の変化も大きく、
雇用主が求めるような働き方ができず、
長続きしなかったり、
雇ってすらしてもらえないようです。

また、医療費が莫大にかかるので、
健保組合のある企業などは、
保険料の負担面で採用を断るという、
衝撃的な事実を初めて聞きました。

透析患者も悪いところがあって、
あからさまにしんどそうな態度をとったり、
わがままを言ったりするようで、
職場になじめない人も多いようです。

まぁ、働かなくても年金だけで、
幸せに暮らせている人もいるので、
働くことを強制するつもりはないのですが、
お国からすれば、高額の保険料をまかなっており、
障害者として色々優遇しているが、
求めるばかりではダメで、
働けるならしっかり税金など納めたうえで、
要望をするべきだ、というスタンスです。

そうです、税金も納めないで、
保障はたくさんしてくれ、
というのは虫の良い話です。

それがわかっている患者が少ないのです。

今回の会合でグループワークの時間がありましたが、
私は、起業を提案いたしました。

どうせ透析時間中は暇なので、
資格などの勉強をして、
手に職をつけ、自分で会社を起し、
ちょっとずつ成功していけば、
在宅透析も夢ではなくなるし、
そうすると仕事もしっかりできて、
しっかり納税できる。

ただ、本当の問題は、本人の心ですね。

目標をもって人生を生きられるか、
というところで、
目標がなければ、やる気もなければ、
進歩することもない。

それはそれでよいという人もいるけど、
国の保障が減ったときにどうするのか、
という問題になりますね。

まぁ、今回参加していた人達は、
青年層の透析患者のなかでは、
意識の高い方の人たちですが、
働かず親の年金を当てに暮らしているような
先のことを考えていない患者に
本気で考えて欲しいなと思います。

病気になったことは、
理不尽だと思うけど、
同じ患者のなかでは、
私は恵まれている方だと思います。

できるだけ納税して、
他の患者さんの刺激になるように
がんばろうと改めて思ったところです。