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事業承継の難しさ

大塚家具のお家騒動は
見苦しいものがありますが、
親族でされている企業の
事業承継の難しい一面が
見えてきますね。

一代で築き上げた創業者は、
過去の成功体験に囚われがちになるし、
事業を引き継いだ者は、
自分なりの新しい経営方針で
やっていきたいと思いがちになる。

新社長も結果を出せればまだよいが、
一時的にでも結果が悪いと
先代が心配になって口出しをする。

企業には栄枯盛衰があるし、
当然時代の流れもある。

親族以外の者が役員になっている
会社であれば本来、取締役会などで
経営方針を決めることができるが、
今回の大塚家具のように
先代の意向が強いとこもある。

ましてや個人事業や親族経営の企業では
晩御飯が役員会のようなもので、
先代と新社長の意見の違いを
調整するような外部の人間がいないので、
対立構造になりやすい。

そうするとどちらかが我慢せざるを得ない、
というケースも結構あるのではないだろうか。

今年会社法が改正される予定で、
社外取締役を増やしましょう、
という内容もあります。

大企業だけの話ではなく、
中小零細企業も社外取締役制度を設けると
親族役員間の争いがあったときに
外部から客観的に判断と調整が
できるのかもしれませんね。