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税務調査

 いや~、まじめに仕事してちゃんと税金納めているんですけどねぇ。

 そりゃ人間ですもの、複雑な会計処理を間違えたりすることはあるでしょう。しかも会計なんて解釈の幅が広すぎて、税務署の担当者によっても違ったりしますよねぇ。

 当事務所にも数年に一度、税務調査が来るようで重箱の隅を突くように色々と調べられます。その担当者の態度がまた横柄なんですよね。「あの資料出せ」「これは何だ」的な態度。

 でも警察と同じように逆らうとこちらに不利になるんじゃないかという妙な心理もありますよね。

 昨日、ロータリークラブで税理士さんが税務調査についてお話してくださいました。

 「北村事件」

 初めて聞きましたが、事業者や税理士さんたちにとっては画期的な裁判なんだそうです。

 税務調査は警察の捜査のように「任意」と「強制」があるそうで、「強制」はいわゆる「マルサ」ですね。犯罪性が高くよほどの裏付けがある場合で拒否もできないのでしょう。通常の一般的な事業者への調査は「任意」だそうです。

 北村事件は、任意調査にもかかわらず、衣料品店を営む北村さんのお店に国税調査官が押し入り強盗のように入ってきて、北村さんの留守の間に箪笥からゴミ箱からレジから次々とあさられたそうです。その際、北村さんのお母様が泣きながらやめるようにお願いしても聞かず、その後にもお店や北村さんに対して税務調査と称して執拗な嫌がらせをしたという事件です。

 裁判としてはちょっと複雑で3件あるようですが、任意にもかかわらず人権侵害的な調査を行ったとして税務調査の違法性を認めたことに意義があるようです。

 まぁ、担当者にもよりますが、税理士さん曰わく、高圧的な態度のよろしくない税務調査のときには「北村事件」の話をするとよいそうです!

 こんな話を聞けるのもロータリークラブのよいところですね。