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基礎編5:離婚前の準備

離婚するにあたって、決めなければならないこと、やらなければならないことは、山のようにあります。離婚すること自体に双方合意している場合でもそうですし、一方が離婚したいと思っていて相手は認めない場合はなおさら大変ではないでしょうか。今回は離婚前の準備について大まかにお話したいと思います。

 

離婚において必要なこと、優先順位を考える

  • 離婚の理由
  • 離婚までの生活費の確保(婚姻費用)
  • 別居する場合の住居
  • 財産分与の対象となるもの
  • 子供の親権・養育費・面接交渉権

 

勢いで離婚してしまって、生活苦や子供の成長を妨げるようなことになってはいけません。かといって自分の言い分が全て認められない可能性もあるため、ある程度の妥協点も必要になることもあります。離婚は感情的になってしまいますが、冷静に判断することも重要です。

 

情報・証拠集め

  • 浮気を証明 写真、メール、領収書など
  • 暴力の証明 診断書、症状の写真など
  • 相手の資産 給料明細、確定申告書・預貯金通帳、保険など

 

不倫やDVが理由で離婚する場合、裁判になった場合に備えて、色々と証拠を集めておく必要があります。また、財産分与のため、相手の財産もしっかり把握しておきましょう。

 

スムーズな話し合いのために

  • 話し合う内容や問題を整理して書き出しておくこと
  • やり取りの内容を書面などの記録や録音で残すこと
  • 一方的な話し合いにならないように心構えをすること
  • 相手の立場や気持ちにも配慮すること

 

まずは双方で協議することから始まることが多いと思いますが、一方的にならないよう、自分の頭の中でしっかり整理しておくことが重要ではないでしょうか。

 

離婚するまでには、様々な手順を踏まなければなりません。冷静になれと言われても難しいこともあるかと思いますが、その手順を踏む中で自分や子供の将来のことを考えて、本当に離婚が正しいのか、ということも考えることができるとよいのではないでしょうか。それでも離婚したいという場合には、専門家にも相談しながら法的知識をもった上で対等に話しができるよう、準備することをお勧めいたします。

 

当事務所では、離婚の相談を受けたり手続きのサポートをしております。離婚相談といえば弁護士ですが、弁護士に相談するほどでもない、弁護士は敷居が高いなと思う方もいらっしゃると思います。司法書士でもお力になれることはありますので、どうぞ遠慮なくお問合せくださいませ。